障害のある人と地域企業でつくるソーシャルグッドアイデアソン
障害のある人の働きがいのある仕事の創出×地域企業のサスティナブルな活動
はじめに
人はなぜ働くのでしょうか?人が働く理由は,お金を稼ぎ生活を成り立たせるためでもありますが,働くことによって喜びを得たり,人との繋がりを持ったり,自己表現をしたりといった,社会の一員であることを実感し,人として成長するためでもあります。
それは障害のある人もない人も同じです。誰かに「ありがとう」と言われて嬉しい,誰かの役に立ちたい,もっと上達したい,自立して生活したい,家庭を持ちたいなど,「生きがいや働きがいを感じ働くこと(ディーセント・ワーク)」は,障害のある人もない人も等しく人生を豊かにする権利と考えます。
「障害のある人と地域企業でつくるソーシャルグッド」は,障害のある人と共に働くうえで大切な,「出会い,お互いを知ること」からスタートします。障害のある方について知らないことも多かった地域企業が,特性や強みなどを実体験から知り,障害のある人とない人が共に地域社会で働き続けるためです。
さらに,地域企業のソーシャルグッドな事業がサスティナブル(持続可能)であることにもこだわりました。多様な人が共に働き続けられる企業風土や経済活動を地域企業が構築することこそ,障害のある人もない人も安心して働ける職場環境への一歩だからです。
成果報告までのプロセス
アイデアソン当日に皆様からいただいたアイデアをブラッシュアップするため,2月,3月に開催した「オンライン個別検討会」では,各地域企業が大切にしている理念やマインドとの兼ね合い,産官学福連携など地域ネットワークを構築しどのように事業を実現するかといった視点を大切に,議論を重ねました。
さらに,「きょうとサスティナテーブル」ステートメントを考案し,5つの地域企業の共通認識として活動していくことで一致しました。
成果報告
それぞれの地域企業がどのようにアイデアを出し合い,新たな事業や取組をとおして,障害のある人の「仕事」や「働く場づくり」さらには障害のある人が「働くことについて学ぶ機会」を創り出そうとしているか,アイデアソンから成果報告までのプロセスを,ファシリテーショングラフィックを用いて御紹介します。
事業を総称する「キャッチフレーズ」と,今後の取組をイメージいただきやすい「写真とイラスト」に想像力をかき立てて御覧ください。
きょうとサスティナテーブル
ロゴマークについて
様々な分野の人が1つのテーブルを囲んでいる様子を表現している。持続可能な取組を目指す「サスティナブル」をキャッチコピーに, 京都市が支援する持続可能な開発目標(SDGs)をキーカラーに使用し,SDGs につながる取組であることを表している。
ロゴデザイン/ YUSUKE TAGUCHI DESIGN
「きょうとサスティナテーブル」ステートメント
実践
障害のある人もない人も等しく豊かな人生の選択肢と多様性のある働き方を。
認知
障害のある人についてわかりやすく伝え,地域住民が自分ごととして地域ごととして受け入れ広めていく。
連携
地域との取り組みにおいて障害者就労・雇用の可能性を広げる。
方法
福祉分野におけるビジネス機会の創出/ソーシャルグッドを軸とした販促PR/商談/商品・サービス開発
- ①多様な人が集うプラットフォーム
- ②ビジネスマッチング
- ③教育/ 体験
- ④SDGs とのつながり
動画「ディーセント・ワークとはどのような仕事なのか」
「障害のある方と地域企業でつくるソーシャルグッド」のコーディネーターである,特定非営利活動法人ディーセントワーク・ラボ 代表理事の中尾 文香さんが,わかりやすく解説されています。
「アイデアソン」で,プレゼンテーションを行ったソーシャルグッドな地域企業の5つの取組をものづくりやサービスの担い手,原材料や資材の調達,販売・販促などの情報発信,アート及びデジタル化等の観点で,具体的な課題解決を図ると同時に,障害のある方のディーセント・ワーク創出を目指し,京都市内外の産官学福連携でブラッシュアップしていくプロセスを,紹介していきます。
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