京都らしい農福連携推進事業(R2~4)
京都らしい農福連携推進事業
生産農家と障害者福祉施設の連携を通じた、農業の新たな担い手確保と障害のある方の就労機会の拡大及び工賃の向上を図るため、京都市の独自ブランドである『新京野菜』(※1)等を活用し、障害者福祉施設が生産・加工・販売等に携わる取組への支援や消費啓発等を実施し、販路開拓や地域の活性化を図る農福連携(※2)を令和2年度から新たに推進しています。
※1新京野菜
京都市が京都大学や京都先端科学大学(旧:京都学園大学)、生産者と連携して開発・導入を進めている新しい野菜で、全部で12品目あります。京都の気候風土に合っており、また時代のニーズに応えるべく、栄養価が高い、少ない農薬でも栽培できる等、その品目ごとに様々な特長を持っています。
京都の伝統野菜が、農家の方々によって代々受け継がれ、文化として育まれてきたのと同じように、新京野菜も将来的に伝統ある京野菜として定着し、京都の新たな食文化になることを目指しています。
詳細は,新京野菜リーフレット【電子版】をご覧ください。
※2農福連携
農福連携とは、障害者等の農業分野での活躍を通じて、自信や生きがいを創出し、社会参画を促す取組。農林水産省では、厚生労働省と連携して、「農業・農村における課題」、「福祉(障害者等)における課題」、 双方の課題解決と利益(メリット)があるWin-Winの取組として全国的に推進されている。
これに先立ち,令和元年6月24日に京都市,株式会社ギャバン,及び京の黄真珠生産組合の三者が『新京野菜「京の黄真珠」(※)の普及促進に関する協定』を締結しました。詳細は広報発表資料“『新京野菜「京の黄真珠(きょうのきしんじゅ)」の普及促進に関する協定』を締結します”を御確認ください。
現在,3施設の障害のある方が,「京の黄真珠」を香辛料として製品化する際の選別作業に携わっています。
※京の黄真珠(商標出願中)
京都大学名誉教授 矢澤 進 氏が開発した8㎜程度の小さな黄色いとうがらしで,鷹の爪の約2倍の辛みと,リンゴと梨を合わせたようなフルーティーな香りを有しており,料理に様々なアクセントを加えるものとして期待できる。
(左)新京野菜の一品目「京の黄真珠」の果実
(中)市内の福祉施設が先行して取り組んでいる「京の黄真珠」の選別作業
(右)「京の黄真珠」の製品化